2007年5月5日土曜日

地黄すすつけ祭り(人麻呂神社)コース

5月4日 金曜日のこと。
今日はこちら人麻呂神社で毎年5月4日の午後から5日にかけて行われる橿原市地黄町(じおちょう)の「すすつけ祭り」をご紹介します。但し、人麻呂神社の祭事ではない。"子供達は元気、僕つけられ役です。""みんな待ってるよ、つけられてこい。当方" すすつけ祭り実行委員会、以下配布資料より 1.はじめに・・・大和地方の「野神祭り」について、野神(野神塚)に雨乞い・豊作を祈る大和地方に良く見かける習俗である。5・6月に、野神塚や祭りの形態は多様であるが、ワラで作ったジャ(蛇)を子供たちが野神塚まで担いで行き、塚に住むといわれる巳(ミ)さんに参拝し、豊作祈願をする習俗が多いようである。村の(当時)の子供が成長するにつれて、順次祭りに参加するような仕組みになっており、祭りを楽しみながら農村の伝統や村民との融和を学び、協調して農業後継者に育つようにとの願いが込められている。橿原市の八木地方は、都市化・市街化が進んでいるが、周辺に点在する(旧)農村地区では、種々の「野神祭り」が継承されている。2.地黄町(じおちょう)の「すすつけ祭り」一風変わった「野神祭り」といえる。⇒県無形民族文化財指定(平成5年3月5日)〈伝統的な内容〉・・・大きい子が、パンツ1枚になって小さい子を追いかけて墨を体中につけ回る。真っ黒に付けるほど豊作になるといい、頑張って逃げ回っても最後には、全身が真っ黒になるまで済みを付ける。参加した子供で希望者のみ、会館で一夜を過ごす。(現在) 子供(男子)の節句も兼ねており、毎年5月4日の午後から5日にかけて行っている。4日午後、子供が村を回りかまどのススを集め、水と油で練って墨をつくる。(現在は紀州墨を使用) 次に、綿に包んで人頭大の球にし、棒の先に付けてスミ付け棒を作る。大きい子5人程が付け役となり、小さい子がパンツ1枚の裸になってつけられ役となる。準備が終わると、当家の門口からスミ付けを開始する。村中(田畑にまでも)にげまわるが、現在は人麻呂神社の境内で、体中にスミを塗りつける。夜、子供は野神に奉納する絵馬に農耕作業の牛馬や鋤・鍬などの農具の絵を描く、また大人は、ワラで5m大のとぐろを巻いたジャ(蛇巻き)を作る。翌5日の早朝4時に、宿泊した(御籠り)子供と実行委員会役員は、ジャや絵馬、お供えを担いで野神参りに出発する。行きは声を立てないよう静かに行動するが、お参りを済ませた帰り道、子供達は大声で「ノーガミさんオークッタ(送った)、ジージもバーバも、早く起きよ!」囃しながら元気良く戻ってくる。村のジジババは、元気な声を聞いて次世代の子供達が農業繁栄の役目を果たした宣言と受け取り、喜び祝い合う。以上 このコースは自宅から片道1時間20分程のウオーキングコースです。

地黄すすつけ祭り(人麻呂神社)コース アルバム

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